切り抜きはアルファチャンネルにしよう。

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そんなに大げさな話じゃないんですが、画像の切り抜きはアルファチャンネルで切り抜いた方が利点が多いよという話。
イラストなどを切り抜いて何らかの背景と合成したいときがあります。複雑なことでなく、単に上に乗せるだけでも切り抜かないとことは進みません。そんなときにクロマキーという方法があります。キーカラーを設定して任意の色を表示しない機能です。この方法だと毎回キーカラーを指定して切り抜く作業をしないといけないです。元々透明な空間が存在しない実写ならともかく、透明な空間を作ることができるコンピュータで作る絵ではやらなくてもよい方法とも言えます。不透明な図形ならクロマキーでも切り抜けますが、今回の例に挙げている透明度のある絵の場合は苦労することになります。輪郭のボケなら頑張れなくもないですが、全体に透明度がある場合は切り抜き不可能だと思います。

そもそも制作の時点で透明度を設定してあれば何の問題もなく別の画像の上に切り抜いて乗せることができます。上の絵は背景が無い切り抜いた状態です。最初からこのように描いていれば切り抜くも何も無いのです。そして不透明度のある部分を描けばそのまま不透明度を維持して切り抜きも可能です。
説明するととても難しそうですが、単に透明のレイヤーの上にレイヤーを作ってそこに描いているだけです。レイヤーとはそのまま「層」であり、それこそ透明で厚さのない紙が重なっていると考えてください。しかし、僕はレイヤーとはこうであると言われて全く理解できませんでした。今でもむしろ感覚として覚えています。

出来上がった絵を保存して他のソフトで切り抜き画像として使いたいときは、これはGIMP経由Procreateで描いていますけどもアルファチャンネルの使えるフォーマットで保存します。アルファチャンネルはRGBに追加するチャンネルで画像の任意の場所をマスクする機能があります。急にRGBとか出てきて謎ですが、RGBとは画像を表示するための三つのチャンネルでR(レッド),G(グリーン)、B(ブルー)を重ねて自然な画像を表示しています。それに追加するマスクチャンネルなのでアルファチャンネルと言います。透明なレイヤーの上に描いている場合は任意のフォーマットで保存するときに自動で生成されます。これを任意に編集すれば、例えば白い〇を真ん中に描けば画像は丸く切り抜かれて表示されます。切り抜いて見えるだけで本当に切り抜いた画像ではないので見えていない部分にもデータがあります。

で、その保存した画像はほかの画像ソフトやアルファチャンネルに対応したソフトで切り抜いて読むことができます。レイアウトソフトや映像編集ソフトなどでは単に読み込めば切り抜かれているはずです。
静止画ができれば映像ではどうかと問うならば、アルファチャンネルに対応した映像フォーマットもないわけではないですが、レンダリング中のトラブル回避や修正を考慮しても連番画像(シーケンスイメージ)が都合が良いと思います。アニメーションの制作現場でも一般的です。
静止画の保存フォーマットで連番でも保存できます。

これに限らず僕は仕事の中で覚えましたが、そうではなくて他の業種から見た感覚的な印象で学んでいるとアルファチャンネルやレイヤーよりもクロマキーを優先してしまうようです。使いどころが違うので切り抜く場合はできなくはないが最適ではないし、使いどころが違うと覚え直してもらえるといいかな。

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