何度目かの大怪獣バランを見た。

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大怪獣バラン(1958年 日本 監督/本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮))

もう日本の映画だってカラーで作られていた時代なのにモノクロなのは、元々アメリカのTV番組用に作られていたからかな。制作途中で劇場公開が決まったそうだ。僕はこの映画はモノクロが物語に合っていると思う。

内容は怪獣を呪術的なものと絡め、自衛隊が地味に撃退する平成ガメラ的手法だ。てことはガメラ凄げーと思っていた何割かはバラン凄げーと取り替えてもいいわけだ。大魔神も脅威と神話的なものの組み合わせだね。このやり方だとファンタジー過ぎるんだけど、大映特撮映画はバランスの取り方が上手くてとっぴなものを映画の中でバランスよく見せている。

バランという怪獣キャラクターがガメラの様な華が無いためにけれん味が少なくて、このやり方だと物凄く地味になってしまう。なにより物語がたるんで見えてしまう。ミニチュアワークは丁寧で、でも戦車は相変わらず模型がころころ歩いてる感じなのが残念。戦車だけは子どもだましみたいだ。怪獣と建物の破壊シーンは見事なのにね。

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