何度目かではない相棒IIを地上波で見てたな。

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相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜(2010年 日本 監督/和泉聖治)

相棒を“あ”いぼうと、“あ”にアクセントをつけるとビートきよしさんのようになる。相棒の良いと思う点は映画のようなテーマとアイデアTVの連続ドラマでどんどん出している点だ。作ってるほうは辛いだろうけど、見ているだけなら凄く充実してみることが出来る。作りこみの点では映画のようには出来ていないが、それは毎週オンエアのドラマだからね。これが映画になったらどうなるんだろうと楽しみにしていた。

きちんと出来ていて、面白いのに、どういうわけか楽しめる感じはなかった。多分、映画のようなアイデアとテーマを連続TVドラマでやっていたから、凄いと思えたのだろう。映画で映画みたいなテーマやアイデアだったらそのまんまだものね。同時期に人気だった刑事ものと比べて頭一つ出ている感(僕はそう思っている)があるのは、主人公の超法規的度のバランスが良いことと、ドラマの作り方が上手いからだと思った。
主人公は特撮ヒーローでなくても刑事ものは超人的能力がある。それはドラマの主人公だからだ。その度合いがリアリティに繋がって来るんだと思っている。相棒はそのバランスが良い。そして超人であることを納得しやすい作品世界を作っている。

他のは個人的な話から社会の話へ話題が広がるのに対し、相棒は個人の話から社会へ広がり、その中で個人としてどののように動くかを描き、個人的な結末にしている。全部じゃないけど。そうすると小さな結末でも話が充実して見える。それと予算だ。このやり方だと予算に合わせて映画を作っても恰好付ける以上にきちんとした映画に見える。世界を救う映画は本当に救うようにお金がかかるのだ。そして巨悪に立ち向かうと結果は立ち向かったほうが負けるので、立ち向かうことを回避しているのに回避していないように見せかけるのも必要だ。何故巨悪に負けるのか。それは巨悪が社会そのもので、人自身だからだ。

そういう話は仮面ライダーの元ネタでもあるスカルマンだ。

オリジナルを紹介したかったが、中古で高いのでリメイク版だ。それでも巻頭にはオリジナル版が掲載されている。

ということで、相棒のTV版は毎度興味深く見れるが、映画は期待しすぎてしまって辛いときがあるが、他の刑事ものの映画化よりずっと良いと思える。

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