瑞浪超深地層研究所を見学してきた。

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独立行政法人日本原子力研究開発機構瑞浪超深地層研究所に見学に行ってきた。
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ちなみにリンク先のサイトはデザイン的にはちょっとダサいけど情報は充実している。僕は見学前にあまり見なかったので勿体無いことをした。これから見学に行く人はまずサイトで予習してから行くとよいと思う。
[blogcard url=”http://www.jaea.go.jp/index.html″]
[blogcard url=”http://www.jaea.go.jp/04/tono/″]

以前からずーっと行きたかったのだけど、単に出不精であることも含めて色々タイミングが合わずに行きそびれていた。これでは行くことがなくなってしまうと思ったので、重い腰を上げて予約したよ。

思ったより遠かったことはさておき、結論から言うと大変有意義だった。
知ったのは東日本大震災以前で、震災以降は更に気になっていて、高レベル放射性廃棄物の廃棄の為の調査研究の高レベル放射性廃棄物の部分が、あまりに引きの強い言葉なのでそればかり気になってしまったが、それよりも地層の調査研究自体が重きに置かれていると感じましたね。実際そうだし。

で、そもそもこの研究所のある地域お地下深くは自然のフッ素や放射線などのレベルが高く、汚染処理をしなくては汲み上げた地下水などは、川へ流せないとのこと。廃棄物云々の前に結構大変なのだった。
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説明聞きながら写真を撮ることがなかなか困難で、それには作業着などの制約も理由だけど、一応通った箇所は押さえてきた。

入り口。webカメラで坑内をモニタ出来る。モニターはTVを使っている。隣のオレンジの円盤はエレベーターの為のワイヤー。これでコントロールしている。
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防音ハウス内。ここから穴を掘っている。一日1.4m位掘れるそうです。

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エレベーター関連。かなり狭いので全体を撮ることはできなかった。オレンジ色がこんなにかっこよく見えることは早々無いんじゃないかと思うくらいにかっこいい。

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こういうエレベーターは振動が酷いんじゃないか、音がうるさいんじゃないかと思い込んでいたが、全部逆だった。地下300m(穴自体は既に500m掘られている。見学は300m地点)まで移動するのは危険なので、見た目とは裏腹に安全安心設計なのだ。
一般的なビルのエレベーターもこのデザインにして欲しいくらいに恰好良い。

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坑内。実はメカメカしい箇所はそんなに多くない。多くない理由はその箇所は掘っている現場そのものだったりして危険なので、見学できないからだった。

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意外というか、勉強不足というか、地下は巷で言われる温度が一定で夏は涼しく冬は暖かく感じるのはここでは無い。何故ならば深すぎて空気が薄く、自然のままでは掘削も調査も出来ないので地上の空気を送っていて、温度も地上のままなのだ。つまり、地上の気候と変わらないのだった。

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これは換気立抗。メインの立抗と同時に換気用の立抗も掘っている。穴が怖いねえ。

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一般的な緑のペイントの鉄の板なのに地下にあるだけでかっこよさが増している。
解説して貰った方は研究員で普段からここで仕事をされている。制服は赤くて科特隊みたいだが、このくらい派手じゃないと地下は危険なようです。
横坑の行き止まりはこのようになっていて、かなり地下水が染み出ている。

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入り口にあるモグラ博士。ここでだけどういうことか全裸なのだが、FRP製できちんと作られている。予算があるんだなーと思わせる局面だ。遊んでるとかそうこことでなく、きちんと広報の為のアイテムを作れていることに対して羨ましいなと云う意味です。

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