やっと図書館に行きました。

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図書館行ってからナガラビトというネットの生配信番組の見学に行く。図書館の前には調べ物のための聞き取り。気が付かなかった事もあり、視点の違いで見えてくるものがたくさんあって勉強にはなったが、金がもの凄く必要な事もわかった。
図書館に接する道。新しくしたばかりなので木がしょぼい。今の状況であれこれいっても仕方が無い、今後に期待だね。

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図書館は特に言う事はないことにしたいが、本を探したり読んでいると天井は一所懸命に見ないね。見えないところのオシャレに気を使うのは粋というものだが、それを税金で披露されてるのは怒りが込みあげてくる人もいるのではないだろうか?トイレが近いのは良かったな。
もしかしたら設計した人は図書館の本の分類方法の日本十進分類法をあまり好意的に思っていないのではと思う印象を持ちました。
積極的に日本十進分類法を無視して独自の分類法が本につけられている訳ではないですが、それは図書館というシステムの話になってくるため、そういった攻めの話ではなく、館内がジャンルで区分けされていて、その区分けが独自なため若干迷うのですね。そして分類の番号を大きく表示しないため、さっと目的の本へたどり着きにくいのです。一般的な図書館だと本棚が整列していて、分類番号が比較的分かりやすく目に付く大きさと文字、あと目の高さより少し上に表示されているので、印象に残りやすいのです。目より下にあるほうが人に優しいのではないかと思うでしょうが、あえて顔を上げる位置にあると探している人はあえて顔を上げるアクションを起こさなくてはならないので、印象に残るのです。
また、物理的に仕切りではなく屋根によって区分けがなされているため、レイアウトを変更したい時にもの凄く困るのではないかと。これには説明が必要だね。この施設自体が小さな世界とみなし、その中にそれぞれのジャンルの建物があるような設定になっているのです。設計段階でがっちりコンセプトが作りこまれ、それを出来るだけ忠実に再現しているので、やがてやってくるレイアウト変更や改築などにどのように対応していくのか、先のことばかり心配しても仕方が無い事なのは分かっていても結局かかる税負担はあるわけですし、例えば五十年ごとに同じ案件で同じようにもめるのは社会としてバカじゃねーかと思うので、できればきちんと本を読んで五十年ごとに同じことで同じようにもめないようにしてほしいですね。
日本十進分類法が特に優れているかというとそれは分からないです。でも各地の図書館が出来るだけ同じ分類方法で分類されていると本を探すときに便利ではないかと思います。僕は便利に利用しています。
それとこの館内のレイアウト。先にも書きましたが、設計士のコンセプトはよいです。よいというのは優れていると言う意味ではなく、コンセプトがあると言うのは理解できるという意味です。でもこのレイアウトって、小学校で単に黒板に向かって整列しているのは味気ないから各班ごとに机で輪にしましょうとか黒板に向かって扇形に整列しましょうとかやって、結局汎用性が無くて面倒くさくなって普通に整列することになる、あれを思い出してしまい、後から面倒にならなといいなと思いましたね。

そうそう、デジタルサイネージもありましたというか、単に液晶テレビを9台設置して館内のお知らせとなぜかCNNを流しているという、良くある液晶モニターの使い方でした。気になったのは内容ではなく、そのモニターの設置場所です。ほとんどがスタッフが常駐する場所の近くに置いてあるのです。むしろ人のいる受付やスタッフルーム(といってもバックヤードではなく外から見える事務所みたいな感じの場所)の入り口など、それならスタッフに聞けばいいのでは?という場所なのです。多分液晶モニターへのいたずら防止などの意味でしょうが、無人の場所で人の代わりになってくれるのがデジタルサイネージの利点ではないかと思うのですけど、これ、かっこいいと思って設置してんじゃねーかと残念な感じがしました。これでOK出ちゃうと設置の際のプレゼンで口が上手かっただけだよな。数年経ったら議会で共産党に突っ込まれると思う。

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これがダサい。
こういう案内をやらなくてもよいサイン計画が世界的な建築家のコンセプトを邪魔しないのではないでしょうか。デザインと言う意味では、この案内は世界的な建築家とそのライフワーク的コンセプト、設計にけんかを売っているように見えます。県立総合医療センターなどもそうですが、サイン計画というのは壊滅状態に見えます。それだけ難しく、かといって世間的には軽視されているのだろうね。
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その後、ナガラビトの配信の見学に行く。以前は僕も関わっていたので今更なんですけど、今のやり方を見ておきたかったので。
他所の事情も聞かせてもらい、やはり物事はメンバーのキャスティングから始まってるなあ、最初をきちんとしないと贅沢に道具を揃えてもその威力を発揮できないなと感想を持ちました。
ひとまずネットの生配信のこととして書くと、段取りときっかけをきちんと打ち合わせるってことが、まずきちんと作るポイント。で、放送ごっこをやらないってこと。仕事でやってる人はともかく、そうではない人がやると必ず放送ごっこになる。現場を知らないので道具を使う格好だけをするんだよね。打ち合わせをする格好だけとかね。何を打ち合わせるか理解していないので、なにやっても時間がかかるし、かかった時間だけの成果が出ない。いつまで経っても配信のシステムの件で止まってしまう。本当は表現や伝えたい情報の中身をがんばるべきなのに。
ナガラビトはそういう辺りのポイントのつかみ方が上手いと思いました。それを実現するためにキャスティングから考えられているのです。配信システム自体は相当ミニマムで豪華な事例とはなりませんが、ミニマムなシステムほど経験値が要求されるので、こういった生配信をしたい人は参考になるんじゃないかな。

てなことで、やっぱり夜の自転車は寒かった。

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