何度目かの日本沈没を見た。

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日本沈没(1973年 日本 監督/森谷司郎(本編) 中野昭慶(特撮))

悪党な感じの政界のフィクサーっぽいおじいちゃんが理解のあるいい人なのが時代を感じさせる。総理も博士も全員理解のある良い人。
全体として日本が沈没するからどうやって逃げるか相談する話。登場する人たちがどんなに過酷な状況でもタバコを吸い続けるのも時代を感じさせる。藤岡弘、さん演じる小野田が何がしたいかちょっと分からなかった。結局物語には要らないんじゃないか、市井の人を代表するにしても代表できていないんじゃないか、沈没する日本に対する回答も何処かへ移動することで決着がついているので、大勢の無名の人たちの声を改めて拾う意味が無いのではと思った。

映画は嘘なんですけども、嘘だとしても指導者のゆがみを指摘し、正す役目を大衆の中から出さないと、それが単純で幼稚な発想だとしてもこの映画だと小野田のようなキャラクターは存在できないんじゃないかな。
映画であっても一国が消滅するにはお金がかかるのだなと思いました。