何度目かのジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男を見た。

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ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男 Part1 ノワール編(原題/L’Instinct de mort)(2008年 フランス、カナダ、イタリア 監督/ジャン=フランソワ・リシェ)

北野武監督の映画に登場するキャラクターに良く似ていると思った。こういう人が実際いるんだね。
映画の作りは北野作品と全然似てないよ。

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常に逃亡しているからか、髪型やヒゲなど別人のように変わる。
精神的に不安定な状況を表してもいるんだろう。

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ジャック・メスリーヌ~は前後編の二本あるが、今回はまとめて書く。
ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男 Part2 ルージュ編(原題/L’Ennemi public n° 1)(2008年 フランス、カナダ、イタリア 監督/ジャン=フランソワ・リシェ)

実際に脱獄を繰り返しているので、映画もそのように脱獄を繰り返すが、映画としてみると長いと感じてしまった。実際はどうなのか知らないので、どのくらい史実にあわせているのか分からないが単調に思えた。これも映画として。結局脱獄することしかしていないので、何がしたいのかぼやけしてしまっているんじゃないかな。伝記映画の側面があるので、曲げられないだろうけどさ。言うなら、何がしたいかぼやけしてしまった人の話なんだろうね。

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大きな声で怒鳴ったり、いかめしい顔をしているので表面上は怖い。でも、親に叱られた事の無い甘さや、結局自分では何も成し遂げられなかった憤りが、子どもっぽく、こういった映画でも、或いはこういう映画だから童貞感、中二感がバシッと出ているなあと思った。

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生きる厳しさがあるなら映画は作らないだろうし、そこに厳しさが無いものだからこそ、厳しく真剣に作らないと成立しないんだなと思った。

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映像になったとたんに史実も虚構になるんだね。

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