何度目かのヒストリー・オブ・バイオレンスを見た。

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ヒストリー・オブ・バイオレンス(原題/A History of Violence)(2005年 カナダ・アメリカ 監督/デヴィッド・クローネンバーグ)

なんともやりきれない物語だ。暴力は暴力でしかないことを突きつけられる。
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夫は父は殺し屋だった。でも家族だ。
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平凡な家庭と生活をする男は、かつて殺し屋だった。となるとなかなか恰好いい話になりそうだが、そうはならないのがこの映画だ。隠し続けていたが、自分の店で起きた事件がマスコミで報道されてから状況は一変した。

かつての殺しの技を見せるシーンは手際がいいし、クローネンバーク的なバイオレンスを感じさせる。まあクローネンバーグが監督なんだから的もなにもないが。
やくざのしつこさはそんなになかったかな。探していた奴を見つけて単に付きまとっているだけに見える。

息子がいじめられてて、遂に仕返ししてしまうシーンの手際のよさも父親を髣髴させてしまって悲しい。

ちょいちょい、エッチなシーンが挟まれるのはクローネンバーグが監督なんだからと思ってみてた。この部分の表現を他に変えられたら中学生にも見せられるのに。僕はこういう内容の映画を中二くらいで見たほうがいいと思っている。

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殺しから離れることが出来ない男の苦悩が良く出ている。それに関わる家族も苦しんでいる。簡単に別居すればあっさり解決するけどさ、そうはしたくないけど、はっきりしないもやの様な気持ちだ。問題が解決しない結末が映画だなと思った。

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