いろいろ試そうと思って北極大陸Kindle版を制作中。
これまでのPDF版をそのままepubにすることはレイアウトの都合で出来ないので、テキストと画像を別々にしたものを用意します。
いつものAozoraEpub3で変換して楽勝だ！とは思っていなくて、iOS版のKindleだと縦組みが無効になり、一字下げが三字下げになるのは以前から知っていたので、不安はあった。アプリの何度かのアップデートで不具合は解消されているのじゃないかと楽観視していたら全然ダメで、安定の横組み三字下げだった。次はromancerで作った。
ロマンサーを利用するのは初めてなので、ユーザー登録からスタートしている。ロマンサーだけでも作成可能だけど、ずっとウェブブラウザでの作業は安定していなさそうで不安だ。だからLibreOfficeである程度レイアウトして出来上がったデータをロマンサーに読み込んでいる。懸案の縦組みは作業の殆ど一番最後のチェックボックスで選択して決める。ここで変換してepubが出来る。epubといってもKindle用のepubだ。これをローカルに保存してKindlegenでmobiに変換するとやっと配布できるフォーマットになる。さあ、検証だ！KindlePaperWhiteなら縦組み一字下げでルビまで再現OK！それだけでなくこれまで駄目駄目だった見出しの設定がきちんと活きている。これからはLibreOffice + romancerで作るよ！でんでんコンバータじゃないのはローカルで時間のかかる部分はローカルで作業したいから。これは個人的な趣味の問題なのででんでんコンバーターが悪いわけじゃない。
さて、懸案のiOS版です。結果としては何も変化なし。いらっとすることこの上ないので、ちょっと調べる。
そうするとKDP発足当初からiOS版は縦組みが再現できていないのは、ほぼ仕様でアマゾンもこの状況を変えるつもりは無いようですね。でも納得いかないのでKindlePreviewerでiPhone用に変換したデータで確認しました。するとまったく問題なし。じゃ、これを送ればいいじゃないか！送ったよ！エラーで帰ってきちゃった。この変換したazkフォーマットはsend to kindleに対応していないって！ なんだよー！ さらに調べるとazkは検証用のフォーマットでそれ以上ではないとのこと。何だよ、検証用のフォーマットって。まだまだ諦め切れないのでamazonの売り物のフォーマットのazwに変換できるか調べたらCalibreで変換できるじゃないか。azw3だけど。結局Calibreなのか、インストールしておいて良かった。さっと変換して送ってみたらazwも対応していなくてNG。目の前に縦組みで表示できるファイルがあるのに送れないのはくやしいね。
ちなみにmobiファイルを作る経過で出来たepubはiBooksで問題なく縦組み表示できます。
あきらめるしかないようなので、Kindle端末へのmobi配信とそれ以外の端末には単にメールに添付でiBookであけてもらうしかないな。ん～、スマートじゃないから嫌だなあ。すっとIT革命に出来んものかと。
北極大陸2015年8月10日現在の最新号の9号は下のリンクからDL出来ます。
はじめまして。縦組み表示できないのは自作段階のmobiに限った現象で、販売されたファイルはちゃんと縦組みになります。azkに変換して縦組み表示を確認できたのなら、そのmobi/epubファイルをアップロードすれば大丈夫です。
ありがとうございます。ええ、azkでの確認は出来まして、売り物とするならOKなんですが、今回は自前で配布したいので困ったなといった状態です。そもそもmobiやazw自体がアマゾンの売り物としてのフォーマットなので、自分で配布することは厄介なのでしょうが。
なるほど、そういうことでしたか。野良mobiを配布する事例は幾つかありますが、iOSの縦書きについてはベンダーしか手が出せないのでお手上げですね。EPUBとmobiの両方を提供した上で、iOSのKindleユーザーには注意書きを示しておくしかないかと思います。
ああ、やっぱり、EPUBとmobiの二本立てですよねぇ。メルマガ感覚でEPUB配信は思ったよりハードルあるのかなあ。Send-to-Kindleの仕組みがユーザーにとって気軽なのでベターなんですが。