何度目かではないゴジラの逆襲を見た。

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ゴジラの逆襲(英題/Godzilla Raids Again)(1955年 日本 監督/小田基義(本編)、円谷英二(特撮))

これだけ飛ばしてみていたので、初めて見た。
あまり評価も高くなかったし、ゴジラのデザインもやっつけ感が見られたのでスルーしていたのだ。

ゴジラの登場シーンはカメラがあおりで効果出てますね。 突然アンギラスと格闘しているのが良かった。毎回映画のたびに登場シーンからやってるのはまどろっこしいです。理由も無く推参してくるのが男らしい。理屈は入りより出につけるとお得に感じる。最初のほうは忘れちゃうからね。
このシーン以降はいつも通りの人の目線でレンズを水平に向ける絵作りでした。
カメラの位置角度に関しては東宝では結局問題にされていないようですが、常にゴジラの目の高さやビルの目の高さ(ビルに目があったらですが)なのがずっと気になります。
これが巨大感の無さ、臨場感の無さに繋がってるのではないかと思います。 どれだけリアリティのある気ぐるみを作っても、おっさんの入っている人と同じ大きさの作り物に見えるのです。
カメラがあおりになるのは、平成ガメラシリーズまで待たなければならないのでしょうか。

例えば日本各地にある何とかタワー(東京タワーとか)をゴジラだとすると、映画でよく出てくるカメラからの距離で全身をフレームに入れようとすると広角に近くなるのではないかなと思うんですよ。画面は圧迫されて苦しい感じがするんですけども、フレームに収まりきらない巨大なものという事は伝わるのではと思います。それを望遠レンズで撮ると綺麗に収まってしまうので残念かな。

主人公がレシプロ機に乗っていることとは関係なく、ウルトラQの物語の進行を思い出しました。
戦闘機の扱いがほぼ考証なしで、ジェット機という記号があればいい感じでしたね。通信時の台詞の言い回しも製作スタッフが想像する自衛隊隊員の話し方に見えました。これは怪獣総進撃あたりまで同じです。
全体として考証は辛いなと思います。練習機で攻撃しないですもの。
そういえば逆襲では戦車は活躍しないですね。

北海道はダレ場になってるみたいだけど、それでも長く感じました。ゴジラのいる現場から遠すぎて緊迫感が全然無いw
シーンの長さが気になりました。災害の現場から離れすぎて、中部地方から見る東北の震災のようなリアリティの無さを覚えました。その時間が長い。
ラストは超兵器が登場しないのが良かったです。

音楽は取り立てて気にならなかったです。他の特撮映画や一般映画と変わらないと思いました。多分伊福部サウンドに思い入れが無いせいでしょう。

音楽は普通。多分伊福部サウンドに思い入れがあって、クレジットを確認してから見ると違和感を覚えるのではないかと思いますね。だって、全然下手くそじゃないもん。普通です。この映画に限らず、普通だったらどの映画も僕は全然問題なく見れますね。それと好みかどうかは別な話。

役者はメインがほぼ黒澤組なので妙な気分になりますね。
急いで作った感じは否めないですけど、これを短期間で作れる力があることを見るべきかなと思います。

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