何度目かの、座頭市千両首を見た。

座頭市千両首(英題/zatoichi_and the chest of gold 監督/池広一夫 1964年 日本) 
座頭市シリーズ第六作。これまでとは全く違う作風だ。演劇的なオープニングから、東映の時代劇のような雰囲気のカメラアングルやカット割りだ。話はこれまでと同じく、立ち寄った町で騒動に巻き込まれやくざとの抗争に関わることになる。ヒロインが登場するが徐々に出てくるだけのようになってるね。そのヒロインは三作目の新・座頭市と同じ坪内ミキ子だ。シリーズ作で同じ役者が違う役を演じることはこの頃は気にしていないようで、敵役も続・座頭市物語で市の兄を演じた城健三朗(若山富三郎)だ。実際にも勝新の兄で、役回りとしては重要ではないかと思うんだけど、あっさり普通の殺し屋として出演している。
この映画から市の仕込み杖がルパン三世にでてくる石川五右衛門の斬鉄剣のように何でも切れるようになってくる。斬鉄剣とは方向性が反対であちらはより硬いもの、大きなものを切るがこちらはよりソフトなもの、小さなものを切ることが多い。面白いかどうかに関しては、既に一作目の宿敵との恋愛まで昇華した友情や市のこれは後になって分かるが若くして達観し謎めいた雰囲気、それに伴う独特の作品世界などは失われているので、それを望むなら二作目以降は見る必要がなく、公開される時代を受け止め座頭市物語として昇華し、勝新太郎が座頭市を自分自身として再構築していく様を楽しめるなら以降続くシリーズも楽しめると思う。一作ごとの映画の作りとしてはプラグラムピクチャとして凄く楽しめる。外さないマンネリだろうか。
市の髪型はしばらく落ち着いている。

zatouichi06021200