何度目かの銀河鉄道999を見た。

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銀河鉄道999(1979年 日本 監督/りんたろう)

久しぶりに見ると、何だか違った感じがすると嫌なので見なかったが、うっかり見てしまった。
元々長編漫画であり、いつ終わるんだか途中で飽きてしまうくらい長かったTVアニメ(全113話)の映画化なので、ストーリーの改変とダイジェストになっているのは、そういうものとして当時から受け入れていたので、全然気にならなかった。TVアニメのオンエアの途中で映画化されたから、むしろ映画は他と別なものとしてきちんと造りこんでいると思ったので、良いと思っていた。

絵作りは当時は凄く鮮やかな気がしたが、今のアニメに限らず映画は解像度が上がっているので比較してダメだといっても仕方が無い。それよりも絵柄だけでなく、動きにも年代ごとに流行があるのだね、気にしてみると面白い。全体的に強めの広角になってるのも今の流行とは違う。たしか今は広角を嫌っているようじゃないかな。でも見ているうちに慣れた。むしろ極端な身長差をカバーしたり、心理状態を表現するのに工夫があっておもしろい。年齢や経験の差や立場をキャラクターとして書き分けているのも今は少なくなったと思うので、注目してみたらいいかもしれない。
それよりも主人公の演技が辛かった。凄く上手いんだろう。今も当時も大御所だ、めったなことは言えない。でも「おっす!おら、悟空!」と芸風が同じなので、未来である今から見ると辛いなと思う。
全体的には御伽話として見ると見やすいと思った。勝手に考えた機械が出てきたらSFってのもね、違うかなあと思いつつある。

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