何度目かの乱を見ていた。

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乱(1985年 日本 フランス 監督/黒澤明)

三本の矢の逸話を聞いた子どもが実際に三本とも折って「違うじゃーん!」といって、大人に反発する子どもという図式をそのまま取り入れている。楓の方のキャラクターが蜘蛛巣城に登場する浅茅を髣髴させる場面もあったりして、蜘蛛巣城の精神的なリメイクに見えてしまうときがあった。でもリメイクじゃないんだよ。黒澤明さんのカラー映画は白黒映画に比べて良いといわれることが少なく、僕も白黒映画のほうが良いと思っていた。だけどカラーも何度か見ていると、色が存在する意味が多少なりとも見えてきて、カラーならではのよさが分かってきた。

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