何度目かのラッキーナンバー7を見た。

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ラッキーナンバー7(原題/Lucky Number Slevin)(2006年 アメリカ 監督/ポール・マクギガン)

チリンのすずを思い出した。チリンのすずとは、やなせたかしさん作の絵本だ。狼に母を殺されたチリンという羊が狼に復讐する為にその狼に弟子入りし、殺しのテクニックを身に付け、羊でも狼でもない異形となる。そして遂に復讐を遂げるが、その頃には狼に父性を感じていて、チリンは母も、父も無くしてしまうことになる。身も心も孤独になったチリンはどこへと無く去っていくのだった。が、ラッキーナンバー7もやくざに家族を殺された少年が殺し屋に引き取られて復讐をする話だ。当然だがチリンの鈴が原作じゃないので、話は全然違う。
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ラッキーナンバー7は絶望の中にも常に希望がある。家族は殺されたが、殺し屋は子どもを殺せなかったし、子どもも殺伐とした中でも人を愛することを自覚できていた。ラストもハッピーエンドだ。でてくるキャラクターの殆どは悪い奴で殺人者なんだが、最後は救われる。

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回想の戻り具合も見所じゃないかな。回想すること事態がストーリーのようだった。それが話の答え合わせの様な時もあって、やや説明臭いかな。
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モーガンフリーマンの悪役は僕の中では意外だった。しかも殺される。
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ルーシー・リューの役が取ってつけたようなキャラクターだけども、無理やりにでもここに入れないと話は出来ないし、自然に主人公に絡んでくるとは思えないし、うーむ。と思った。
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