何度目かの、座頭市血笑旅を見た。

座頭市血笑旅 (英題/foght, zatoichi, fight 監督/三隅研次 1964年 日本)
座頭市シリーズ第八作目。監督は一作目と同じ三隅研次です。
盲目でも強すぎる市に更なる足かせをつけるために赤ん坊を抱かせ、更にスリの女も付きまといます。この三人はストーリーを通じて疑似家族になっていくのですが、2018年の是枝裕和監督による万引き家族状態です。
旅をするあんまの集団が最初と中、結末に登場し、それが市の心情を表しています。ここはすごくいい。

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血笑ってなんだ?と凄く気になったので検索しても座頭市血笑旅くらいしか出てこないが、レオニード・アンドレーエフの短編小説 『赤い笑い』を二葉亭四迷が翻訳した際の題が『血笑記』で、ここから引用されているようです。が、戦争や暴力から起こる精神的恐怖も無く、これまで通りの暴力を持たない弱いものを守る市と地付きのやくざとの闘いが人情話とともに描かれるだけです。英題のfoght, zatoichi, fightがむしろ端的に物語を表しているように思えます。

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レオニド・アンドレーエフの赤い笑いは血笑記の題で二葉亭四迷の訳で国立国会図書館デジタルコレクションで読むことができます。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/896834

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