何度目かの、続・座頭市物語を見た。

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続・座頭市物語(英題/The Return of Zatoichi  監督/森一生 1962年 日本)
座頭市シリーズの二作目だ。一作目から時系列としても連続している。今作で市の個人情報の一部が公開される。兄が一人おり、その兄と女の取り合いをし、取られた市は兄の右腕を切り落としている。それと前回の飯岡と繁造一家の抗争も物語の発端になってはいるが、あれこれ詰め込み過ぎてもったいない感じになっている。兄弟の話は今じゃなくてもいいのに。勝新太郎と若山富三郎の実の兄弟対決は当時でもそんなに重要じゃなかったのかな?調べてみると若山富三郎は当時大映に移籍したばかりであまり人気もあるとは言えなかったらしい。この辺りは当時の勢いとか熱みたいなものを知らないと実感しずらいね。劇中としても兄弟の確執を描くことに関してはやや粗さを感じる。個人情報と言えば、若いころの喧嘩友達にも合うが、なんか途中でフェードアウトしちゃう。もっとこの人を絡めていけばいいのに凄くあっさりしている。もったいないと雑が交錯する映画なのに最低限の面白さは維持していると思う。今作までは刀で切った音はついていなく、その割には音楽が叙情的。

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