アニメの火の鳥を見たが、

アマゾンズプライムビデオにNHKでやってた2004年製作のアニメがあったので、そういえば太陽編を絶賛していた人がいたので見てみた。
黎明編、復活編、異形編、太陽編、未来編がこの順番で作られているのだが、この順番で原作が大幅に改変、短縮されている。異形編はほぼ改変されずにアニメ化されてはいるが、何かが違う感じがする。原作と並べて見比べると何かは分かると思う。
映像は原作とは違うので一々比較しても仕方がないし、同じことはメディアが違うので出来ないのは当然で、そこをあれこれ言っても仕方がない。しかし、これを火の鳥と言いが無い部分もあり、じゃぁ作れと言われても作れないんだが。 続きを読む

Send to Kindle

世界のステルス戦闘機完全ガイドを読んだ。

世界のステルス戦闘機完全ガイド
出版社/イカロス出版 (2012/11/27)

ステルス戦闘機について入門に最適。写真がいっぱいでもないが、それぞれの図版が大きめなので2012年当たりのステルス戦闘機について取り敢えず知るにはよいと思う。2016年でも一般的にはそんなに変わりはないので、若干古くはなってもネットで調べるあたりにはなるんじゃないかな。

Send to Kindle

仁義なき日本沈没―東宝VS.東映の戦後サバイバル読んだ。

仁義なき日本沈没―東宝VS.東映の戦後サバイバル読んだ。
春日 太一/著
新潮社 (2012/03)

東映と東宝という会社に焦点を絞って日本映画の衰勢を書いた本。あくまでも映画会社の話であり、映画の技術や物語のテーマなどについて書かれたものではない。amazonなどのブックレビューで書かれているように、著者がルポルタージュ的であるのにリアルタイムで見ていないことがどうしてもハンデになっている。これは著者のテーマに関わることなので分かって書かれていると思う。ゆえに俯瞰して見ることもできるし、書ける冷静さもあると思う。でも自分で現場へ行って取材したことと資料で取材したことの温度差が強いんだよね。現場を見てることはすごい熱量あるし、変な話し感動もある。まだ、戦後の映画の最初を知る方々が存命ではあるが、恐竜を研究するような感覚だろうか?そうでなくて例えるなら考古学でいいよね、考古学的にテーマを見つめているような感覚だろうか。

日本映画における「昔はよかった」とは1973年の『仁義なき戦い』と『日本沈没』を境にしている。というのがこの本のモチーフなんだが、それはほぼ最終章にしか書かれていない。そこに至るまでを東映創世記のころから時系列で書いているからだ。そりゃ枚数いるよ。おかげで満州引き上げの人々が東映を作ったという意味も理解できる部分があり良かった。また、東宝が落ち目の時、当然のようにゴジラシリーズも落ち目であり、その時の予算も人気もないゴジラを作らなければならない辛さは涙を誘う。何も知らずにゴジラの息子とかダセェって言ってごめんなさいだ。
おかげで、その後があっさりしている。たぶん、その後は皆さんご存知の通りという意味かと思う。ここも自分の体感して知ったもの(現在と未来)と資料から得た情報(過去の歴史的部分)との温度差が感じられてしまう。新書なのでほぼ読み捨てられる感覚ではあるが、何十年後かは今も過去であり歴史になるので、今もかつてあったことと同じような熱量でモチーフとしてほしいと思った。

個人的な仁義なき戦いと日本沈没の感想は、前者は社会の底と市井の人々のあさましくも生きる力を、後者は金持ちとその息子の発想で物語が作れているなと感想しました。物語の視点としては僕は仁義なき戦いがこれから(今ですね)で、日本沈没がかつてのものではないかなと思いますね。日本沈没は結局、大きな天災のなかで人々が何もできずに右往左往するだけを時系列で追ってるだけなので、作品世界の範囲が狭く、動機が悪いことであっても、自ら能動的に動く人たちが登場する仁義なき戦いには見た目で負ける。

Send to Kindle

迷いながら、強くなるを読んだ。

迷いながら、強くなる
著者/羽生善治
出版社/三笠書房 (2016/5/21)

羽生さんによる考え方のよりどころを書いた本。
発想の帰結先は巻末に書いてある様に、終わりよければ、すべてよし。 そして道を歩く。が全てです。
考えるときはとりあえず落ち着け、俯瞰して論理的に考えろってことで、しかし、一瞬一瞬の判断や思いつき(と書くと悪い事のように聞こえるが、あえての思いつき)を大切にして判断するってこと。

優しい口語体なので読みやすい。中学生くらいで読むと大変充実すると思う。大人は言語化できずともある程度は知っていなければいけないことじゃないかなあ。それも読まないと分からないので、どうしたものか。

Send to Kindle

メカニックデザイナーの仕事論を読んだ。

メカニックデザイナーの仕事論
著者/大河原邦男
出版社/光文社 (2015/8/18)

あ、また一年位前の発行か。まぁいいや、内容は普遍的なことが多いので発行からすぐ読まなくてもよいと思う。古くなる事じゃないからね。
というのもこれは細かな技術的なことは書いてなくて、大河原さんのここまでの仕事暦、といっても世界初のフルタイムのアニメメカデザイナーなので、アニメのメカデザインの歴史でもあるんだよね。関わる仕事もアニメ史のエポックメイキングなものが多いし。それと仕事論が本当に論になっていて、アニメに詳しくなくても興味が無くても仕事をする人全てに大変にためになると思う。
文体も口語調且つ平易で読書が苦手な僕でも読みやすい。

メカデザインの基本要素はガッチャマン、ポリマー、テッカマンにあるそうです。

論の部分としては、社会人として仕事をするとはどういったことか、スーツ着るとか、変な挨拶するとか、そんなんじゃなくて、仕事の中で自分が置かれた立場で存分に働く方法、方法じゃないか、実践から感じた心構えみたいな事かな。そういうのが大変分かりやすい。職人とはかくあるべし!みたいなのも無くてほんとにありがたい。

Send to Kindle

なぜ時代劇は滅びるのかを読んだ。

なぜ時代劇は滅びるのか
著者/春日太一
出版社/新潮社 (2014/9/16)

若干古い本ですが。
表題の疑問いついては著者の推測でしかないが、かいつまんで言うとプロデューサーが時代から取り残されたこと。
他は結構著者がラジオ番組などでことあるごとに部分を話されているので、今から読むと新鮮さに欠けると思う。
本全体としては昔はよかった感があちこちに登場し、それがくどく感じる部分もある。
著者自身が取材した部分と見聞によって出来た知識との差が大きい箇所もあり、これだけ深い取り組みをされていても体験して得た情報との差はバランス取れないんだなと思いましたね。ゆえに直接取材した京都の撮影所の、それこそ気持ちも含めて文章は力があるし、読みやすい。
反対にテクニカルな部分は弱いようで、特にデジタルで撮影やポスポロに対しては黎明期のネガティブな面、単に画面が明るく、奥行きが無くて平板な絵作りといったこと。そういったことは不味い部分は指摘しやすいので痛快だが、日々改善されている事も多いので、あまりデジタルは画面が綺麗過ぎとかいうのはあんまり意味が無いと思う。なにより実際はやらないが、1ピクセル単位で編集可能なのだ。過去の映画の画質に究極的に似せる事も可能だ。可能だけで生産性も何も無いのでやる意味は無いが。

現実問題として2016年の今はTVの連続ものとして時代劇はないし、映画も少ない。か?映画はちょいちょいやってないか?思った通りの結《けつ》まで分かってる時代劇は無くても、今を表現する時代劇の映画はあるんじゃないかな。

本からは離れるが、自分より若くてしゅっとした役者が出てくると、自分の顔面や腹の出具合と比較してむかつくとは思う。しかし、時代劇の好きな人のヒーローである座頭市の勝新の若いときは目を開けていればジャニーズ以上に甘い表情だ。座頭市物語出演は25歳だ。けして中年ではない。自分の年齢から上を見るか下を見るかで同じ年齢差でも違う。単にそれだけの事なので批判したいときはちょっと気にかけたほうがいいんじゃないかな。

後継者を全く育てない仕組みや、プロデューサーが時代を鑑みない姿勢は良くないなと思う。それは時代劇だけでなく、どんな事にも言えると思う。思うって言うか大体のことは読み下すと普遍的でなんにでも言えることなんですけどね。

Send to Kindle

幽霊塔を読んだ

幽霊塔
江戸川乱歩
カラー口絵/宮崎駿
出版社: 岩波書店
発売日: 2015/6/6

この本の価値は表紙と口絵にあります。12ページのカラーでうち4ページは絵コンテです。宮崎駿氏が自分でアニメを作るならという体裁で描かれております。この口絵が大変素晴らしい。かいつまんで言うと宮崎駿氏による感想文なのに、ここまで密度上げて書かれると作品です。表紙の絵は口絵で使われているものを利用してレイアウトされたもので、書き下ろしではありませんが、独自の世界を構築されてしまって、全然乱歩じゃないですw
口絵の出典はジブリ美術館の企画展、幽霊塔へようこそ展 ー通俗文化の王道ー 2015年5月30日(土)~2016年5月8日(日)で展示されたようです。
江戸川乱歩の幽霊塔を買うならこれですね。

Send to Kindle