スノーボードのデザインをしたことがあった。

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TVでスノーボードのCMを見て自分でもスノーボードのデザインをしたことがあったのを思い出した。

デザインといってもその形ではなく、表面のグラフィックだ。
そして本当は直接デザインはしていなく、絵を描いただけなのだ。こういう仕事に関わったことの無い方は、絵を描くこととグラフィックデザインは同じ仕事と思われることが殆どだが、全然違う。イラストレーションは絵だけを担当しグラフィックデザインはまさにデザインを担当するのだ。どんな絵を誰が描くか、若しくは絵にするのか写真にするのか、文字だけでデザインするのかを決めるのだ。
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で、当時勤めていたデザイン会社でスキー用品量販店のチラシをデザインを請け負っていた流れで、その店のプライベートブランドとしてスノーボードのデザインを依頼されたのだ。
当時のプライベートブランドの扱いは2013年1月現在のプライベートブラントとはちょっと違っていて、安かろう悪かろうでとりあえずウチにも自社商品があることのアピールくらいでしかなかった。

とはいえ、依頼はあったのだ。
そして何だか分からないうちに、お前も何か描けといわれてスキーどころかスポーツに全く興味が無いので、どうしていいかわからないまま、孫悟空を描いたのだった。

あまり気分の良い印象では無かった記憶があるので、しょうがないから使うような話だったと思う。そしていつのまにか納品されて、いつの間にか商品になっていたようで、自分も全く忘れていた数週間後にその店舗へ別件で同行したとき、スノーボードコーナーで偶然完成した商品を見たのだった。

忘れていたものを見たのでビックリはしたが、自分の関わった商品が店頭に並んでいることへの感慨は全く無く、ああそうですかとどちらかというと興味の無い受け答えをしてしまったことも思い出した。

そしてスノーボードのTVCMを見て思い出したのは絵を描いたことだけでなく、献本ならぬ献品ってなかったよなということだ。
滅茶苦茶高価でない場合は作ったものをもらえることがある。ただで貰えてラッキーとかそういうことでなく、出来上がりの確認や仕事の記録としてだ。
このスノーボードの件はデザインした数がそれなりにあったので、全部は無理でも一本くらいあっても良かったんじゃないかと思ったが何も無く、そういえば店で見たときに無理やり買わされるっことも無かったな。

当時描いた絵も無いし、どんなのだったか記憶していたのは底の部分に黄色地に黒一色でサルを描いてあったことだけで他は全く知らない。そうそう、デザインを見たことが無いので忘れてんじゃなくて知らないのだ。

そして思い出しつつ全然違う感じでサルを描き、表というのか何だか分からないがそちらのデザインもヌケの悪い感じで残念だがチャチャッと作り、でも斎天大聖はちゃんと自分で書いたんだよ。どういうわけか3DCGでスノーボードを適当にモデリングしたのがこれだ。

あの時スノーボードに興味があれば貰えなくても、買ってたのにな。もったいないことした。

年明けに描いていたサルはこの説明をするためだけに描いていたのだったが、家庭の事情でとっとと完成させられなかったためにKindleの説明に使ったのだった。
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Kindle paperwhiteのことは続きがあるのでまた書くのだ。