「レイルウェイ、ターミナル、そして故郷へ」の表紙を作りました。

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弾射音(だんしゃのん)さんの小説、「レイルウェイ、ターミナル、そして故郷へ」KDP版の表紙を担当しました。
今回は写真です。レイアウトも合わせて担当しています。

毎度メイキングを書いておきます。この写真は表紙のために新規で撮ったものではなく、自分のストックから利用しています。手抜きじゃなくて今回に合っていると思ったから採用しています。撮影地は廃線になっていて今は見ることが出来ません。

表紙にする為にトリミングと色調整をしています。やりたかったことは距離感をできるだけ自然に作ることです。
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元画像。

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トーンカーブでやや修正。殆ど分からないですね。主に暗部をしめています。

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彩度を下げます。出来るだけ補正は一発で完了するのが画質を保つ秘訣なのですが、自分としてはブロックノイズさえ出なければOKと思うことにしています。それでもだらだらといくつも調整レイヤーを重ねると、作業効率は落ちるので程々にすべきですがね。
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更にぎらつく箇所を下げます。距離感を付くるために画面上遠くになる上のほうからブラーをグラデーションでかけます。やり方はグラデーションのアルファチャンネルをマスクにしてブラーをかけます。

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更に距離感を作る為に遠方の明度を上げます。今回は白と薄いベージュのムラになった画像をグラデーションをアルファチャンネルにして薄く乗せています。

タイポグラフィは既存のフォントを組んでいます。文字の形自体はいじらず、不透明度と合成モードを変えたレイヤーを重ねています。
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文字周辺にボケの強い黒をつけます。これは可読率を上げる為で、単に袋文字にしないのはダサいからです。ダサいだけでは説明が足りないので、エッジが強いと絵も文字も印象を伝えることから乖離していくのです。ただ文字が読みやすいだけになってしまう。ということで袋文字のエッジを出来る範囲でぼかします。合成モードもバックになる画像とあわせて考慮したほうがいいときもあります。
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その上にやや薄い色の文字を乗せます。合成モードをオーバーレイかソフトライトを良く使います。通常モードで不透明度を変えることをしないのは文字の乗った部分の画像の変化が少ないからです。文字の部分から見える画像が他と変化があることで可読率を確保したいのです。今回の文字に関わるエフェクトは、ベタに文字を載せずに可読率を上げて、格好良く見せるかということです。
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白い文字を何度も登場するグラデーションをアルファチャンネルにして重ねます。今度は通常モードで不透明度のみ調整しています。

ということで、弾射音さんの小説「レイルウェイ、ターミナル、そして故郷へ」はAmazonのKDPで250円で絶賛発売中です。買ってね!

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